糖尿病は遺伝するの?

糖尿病と遺伝の関連性については一部の部分で認められています。まず、インスリンの体内での製造が行われない一型糖尿病については遺伝とはほぼ無関係ということがわかっています。両親とも、そして祖父母の代まで糖尿病の患者がいなくても子供が一型糖尿病になる可能性は十分にあります。

一方でニ型糖尿病に関してはある程度遺伝との関連性があるのではないかといわれています。母親の飢餓状態などで体内が常に低血糖の可能性があった場合には胎児はその状態を引き継ぎます。飢餓状態の時は必要以上に糖分を使ってしまわないようにします。体が生き残るためにインスリンを効きにくくするのですね。その影響が子供に現れると子供は普通に食事をしていてもインスリンの効きにくい体になってしまいます。その結果、ニ型糖尿病を発症しやすくなるのですね。近年の研究では母親だけではなく祖母、曾祖母などの飢餓状態も関わっているのではないかという発表もありました。

さて、ニ型糖尿病と遺伝にはもうひとつの要因があります。それは体質という面です。特に飢餓状態などになくても糖尿病になりやすい体質は遺伝することがわかっています。ニ型糖尿病患者のうち両親、兄弟などに同じ2型糖尿病患者を持つ人の割合は50%。2人に1人は両親や兄弟も糖尿病を患っていた、ということになりますね。ですので一定程度糖尿病を引き起こしやすい体質は遺伝すると言われているのです。

その一方で、体質が遺伝するだけではなく幼い頃の環境が関わっているという説もあります。幼い頃はほとんどの人が両親の出す食事を食べますよね。そうなると食事の内容、量なども両親から引き継ぐことが多いのです。これは遺伝ではなく両親の作り出した環境という問題になります。糖尿病になりやすい体質の上に、油っこい食事を中心とした食生活を両親から引き継いだとするとこれだけ遺伝と関わりのある糖尿病患者が多いのもうなずけます。

体質遺伝の場合は糖尿病になりやすいというだけであって、必ず糖尿病になるということではありません。ですから、自分なりに食生活を改善したり、運動習慣を持つことによって糖尿病の予防は十分に可能です。また、遺伝性の糖尿病になったとしても親や兄弟と同じ症状が必ず出るわけではなく、環境や個人の体質などの要因も関わっています。


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