糖尿病性ケトアシドーシスとは

糖尿病の合併症として糖尿病性昏睡が挙げられますが、その中でも一型糖尿病の患者に特に多いのが糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれるものから起こる昏睡状態です。通常、糖尿病性昏睡は急激な低血糖によって起こります。この際、糖尿病患者の体は脂肪やたんぱく質をエネルギーとして使おうとしますが、ケトン体という物質も生まれてしまいます。ケトン体は酸性の物質で、血液にケトン体が入り込むことによって血中が酸性になります。この状態を糖尿病性ケトアシドーシスと言います。

人間の血液は通常は酸性とは反対の方向の弱アルカリ性ですから急激に血液が酸性になる、つまりケトアシドーシス状態になると体に影響が出ます。目に見えない症状としては脳へ酸素が送られず、徐々に脳の機能が低下すると同時に体全体の機能も低下します。本人が感じる症状としては、倦怠感や脱水症状などの初期症状から頻脈、血圧の急激な低下、そしてやがては意識障害につながります。また、人によっては強烈なお腹の痛みを感じることもあり、胃炎などと誤解される場合もあります。

糖尿病性ケトアシドーシスにかかるのは基本的に一型糖尿病の患者といわれています。通常はインスリン注射を行っていれば急激にケトアシドーシス状態になることはないのですが、中には本人も気づかないまま健康な人が一型糖尿病を発症し、急激なケトアシドーシス状態になることもあります。劇症型一型糖尿病と言い、糖尿病の症状にまったく気づかないときに糖尿病性ケトアシドーシスが起きてしまうのです。

糖尿病性ケトアシドーシスに必要な治療は早急に行う必要があります。血液を酸性から弱アルカリ性に戻すための電解質補正などの治療が行われます。また、同時に低血糖状態を回復させるための糖補充などのほかに合併症の予防治療も行っています。もしも糖尿病性ケトアシドーシスではないかと思ったら早めに病院に連絡したり救急車を呼んでください。


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