糖尿病性神経障害とは
糖尿病性神経障害とは糖尿病の合併症の中の慢性合併症と呼ばれるものです。糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症の仲間でもあります。糖尿病の慢性合併症の多くがそうであるように糖尿病性神経障害もまた、血管の詰まりがそもそもの原因となります。糖尿病の方のおよそ3分の1は何らかの形で糖尿病性神経障害を体験していると言われており、糖尿病性神経障害の症状によって初めて糖尿病に気づいたという場合もあります。
糖尿病になると血液中の糖の量が多くなることにより、血液の流れが滞りがちになります。いわゆる『どろどろ血』と呼ばれる状態です。末端神経につながる血液は特に細く、流れが少し滞ると栄養が非常に行き渡りにくくなります。糖尿病性神経障害は主にこの末端神経に影響が現れます。末端神経の中でも知覚神経、自律神経という2つの神経が栄養不足によって問題を抱えます。
まずは知覚神経についてです。知覚神経とは痛さ、冷たさ、熱さなど感覚を司っている神経です。例えば沸騰したお湯に突然指を突っ込んだら『熱い!』と咄嗟に感じますよね。そしてすぐにお湯から手を抜くはずです。ですが知覚神経に問題が起きると熱いとも痛いとも寒いとも感じなくなります。もちろん、全く感じなくなるのはひどい症状ですが、少なくとも痛みや熱さという感覚に鈍感になってしまいます。痛みは好ましいものではありませんが体のピンチを教えてくれます。もしも痛みに気づかなかったら体が悪くなっても放っておいてしまうことになりますよね。この知覚神経の障害が特に足に起きた場合を糖尿病性足病変といいます。痛みに鈍感な上に足の小さな傷から細菌が入れば抵抗力のない体はどんどん壊死していきます。気づいたときには足を切断するような事態になっていることもあるのです。
次に自律神経です。自律神経失調症などの言葉もあり、心の病気と思われがちですが自律神経はれっきとした体中に張り巡らされた神経なのです。自律神経は意志とは関係なく働き、腸の動きや心臓の動きを司っています。また、リラックスするときに体の筋肉を緩めたりという動きも自律神経の働きのひとつです。糖尿病性神経障害の症状が自律神経に出た場合はこれらの意志とは関係のない体の働きに異常が出ます。例えば消化不良、発汗異常、立ちくらみ、不眠などです。
糖尿病、さようなら!
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